前立腺がん検診について

65歳以上の高齢者では人口10万人当たり90人以上の割合で前立腺がんが発生しています。
前立腺がんを早期に発見するために「PSA検査」を受けましょう。

最近話題になっている前立腺がんは従来欧米の高齢男性に多くみられましたが、日本でも90年代から急激に増えはじめ、2020年には男性のがん罹患トップの肺がんに次ぎ第2位になると予想されています。

●前立腺がんが進行すると

  • トイレが近い
  • 尿の出が悪い
  • 排尿に時間がかかる
  • 残尿感がある などの症状が出てきます。

●検査法は?

  • 血液検査:腫瘍マーカー「前立腺特異抗原(PSA)」
  • 直腸診
  • 超音波診断

があります。
これらの方法は、それぞれに利点がありますが、なかでもPSAの測定は採血だけで検査が受けられるので、前立腺がんのスクリーニングとして最適の方法で早期に診断することができます。

前立腺がんと前立腺肥大症は別の病気

前立腺がんの自覚症状は前立腺の肥大による排尿障害とよく似ていますが、この二つの病気はまったく別の病気です。前立腺がんは、前立腺の外側から発生し、始めのうちはほとんど症状がありません。がんが進んでくると排尿障害、血尿、腰痛などが出てきますが、早期発見の為には症状が出ないうちに、早めの検査を受ける必要があります。
前立腺肥大症は、前立腺の内側の部分が肥大して尿道を圧迫するため、排尿障害等を起こす病気です。
前立腺の肥大が前立腺がんに変化することはありませんが、この二つの病気が合併していることがあります。「前立腺肥大症だろう」と自分で判断して放置しているうちに、がんが進行してしまう場合もあります。